コンチネンタルはトヨタの廉価版安全装備向けにカメラとレーダーの一体型部品を供給

自動車業界の伝統的な取引関係に変化が生じている。

トヨタ自動車が昨春に発売した新型「カローラ」に初搭載された、自動ブレーキなどの安全装備「トヨタ・セーフティ・センスC」。搭載車種数は今年に入っても増え、直近で16車種に達した。

システムに欠かせないのがカメラやレーザーレーダーを組み合わせたセンサーモジュールだ。この部品を自動車部品大手の独コンチネンタルが納入したことで業界に衝撃が走った。

トヨタ系最大の部品メーカー・デンソーではなくコンチネンタルから調達したことは、部品によっては伝統的な取引関係にこだわらないという姿勢の表れだ。自動車業界に詳しいローランド・ベルガーの貝瀬斉プリンシパルは「この例は部品業界の変化を象徴している」と分析する。

コンチネンタルは2015年6月にトヨタ向けの開発拠点としてエンジニアリングセンターを豊田市に開設。トヨタへの営業活動を一層加速させる。同社は20年までの5年間に、世界全体での日系完成車メーカー向け売上高の倍増をもくろむ。直近3年で日本のエンジニア数を4倍に増員。営業所は広島(マツダ)や浜松(スズキ)、群馬・太田(富士重工業)など中堅メーカーの拠点にも配置、日本の顧客対応を充実させている。