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入社直後の“燃え尽き症候群"が続出 優秀な学生ほど陥りやすい

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就活の勝ち組は人生の勝ち組──。就職難といわれる時代が続き、多くの学生が当たり前にそう考えるようになった。が、現実はそう単純ではない。入社後1~2年という早い段階で働く気力を失ってしまう「就活エリート」が近年、増加傾向にあるのだ。

今年の春、大手旅行代理店に新入社員として入社したAさん(男性、25)は、5月の中旬から配属先の支店を休みがちになり、6月末には早くも退職することになった。Aさんが先輩社員に漏らした不満は、「ヨーロッパ旅行を売りたいのに、新人には扱わせてもらえない」というもの。同じ海外旅行の手配でも、日本から遠くなるほど渡航の手続きが煩雑になるのは、素人にも想像がつく。したがって新人はまず、台湾や韓国といった近場の販売から覚え、徐々に担当範囲を広げていく。そんな会社の教育方針が、Aさんには受け入れがたかったようだ。

これは決してまれな例ではない。相次ぐ早期の退職に頭を悩ます企業は多い。打開策として、新入社員教育の内容を見直す企業も出始めた。

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