[ポイント1]
政治経験がなく、TPPへの反対や東アジアへの軍事的関与低下を叫んできたトランプ氏は、日韓にとって最も当選してほしくなかった相手だ

[ポイント2]
中国にとって、米国のアジアへの関与低下やTPP瓦解は有利。クリミア併合やシリア内戦を巡り対立してきたロシアは、事態打開や経済制裁解除に期待する

[ポイント3]
イスラエルは歓迎の一方、イランは極度に警戒。北朝鮮は選挙戦中に金正恩氏との会談にまで言及したトランプ氏に期待をよせる

 

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(ロイター/アフロ)

米大統領選でのトランプ氏圧勝は各国にも衝撃を与えた。困惑と失望の代表といえば、軍事的にも政治的にも米国への依存度が大きい日本や韓国だ。期待を抱く国の代表は中国やロシアである。

日本や韓国にとって、クリントン氏が勝利すれば、これまでの対米路線を変更する必要がなく、また新政権の動向もある程度予測可能という安心感があった。

TPP(環太平洋経済連携協定)に反対し、駐留米軍への経費負担増などを叫んできたトランプ氏は、政治経験のなさという不安定要素も相まって、日韓にとっては最も当選してほしくなかった相手だった。クリントン氏当選であれば、オバマ政権の外交路線が継続され予測もしやすいことを安心材料としていたのは中国やロシアも同じ。だが、中ロ両国はトランプ氏への期待もにじませる。