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スマホゲームの"黄昏" 見えない次の稼ぎ頭 苦戦するガンホー、ミクシィと反攻する任天堂

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ブーム一巡でガンホー、ミクシィが苦戦。一方の任天堂は攻勢に転じる。

(1)スイッチは据え置き機と携帯機を融合させたものだ。(2)『ポケモンGO』は2カ月で5億ダウンロードを記録した。(3)ソニーはPSVRでVRの普及を狙う。(撮影:梅谷秀司)(4)不調の『モンスト』は10月に大型アップデートを行った(撮影:尾形文繁)

スマートフォンゲーム大手、ガンホー・オンライン・エンターテイメントとミクシィが呻吟している。

ガンホーが10月28日に発表した2016年1~9月期決算は営業利益365億円(前年同期比38%減)だった。12年に配信を始めたスマホ向けゲームアプリ『パズル&ドラゴンズ』(パズドラ)のユーザー数減少によるものだ。

13年に『モンスターストライク』(モンスト)を配信することで業績を驚異的に伸ばしたミクシィも、11月9日に公表した16年4~9月期決算は営業利益368億円(前年同期比19%減)と大幅に落ち込んだ。「マンネリ化したものを夏休み期間に提供してしまったのが苦戦の原因」(ミクシィの森田仁基社長)。

成熟するスマホゲーム

依然として40%近い利益率を誇る両社だが、株価は去年11月に比べて半減、PER(株価収益率)は1ケタ半ばまで落ち込んでおり、株式市場からの評価は冷え込んでいる。

ユーザー同士の交流機能を備えたソーシャルゲームというジャンルが現れたのは07年のこと。グリーがフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)向けに『釣り☆スタ』を出したことにさかのぼる。

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