[ポイント1]
「日銀を試さない方がいい」。日銀幹部はイールドカーブの操作に自信をのぞかせる。今のところは日銀の思惑どおりコントロールできているようだ。

[ポイント2]
ただ実際は日銀に残された追加緩和の手段は数少なく、大方の市場関係者は緩和政策が長期戦になるとみており、疑心暗鬼が蔓延している。

[ポイント3]
マネックス証券の大槻奈那チーフ・アナリストは、政策金利がマイナス0.1%からマイナス0.3%に引き下げられると大手行で5%、地銀で20%の減益要因とみる。

 

「何しろ前例がないので、どこまで細かくオペレーションしてくるのか、日本銀行との距離感をつかみかねている」。長年にわたって国債のトレーディング業務に携わってきた、大手証券のベテラントレーダーはそう言って、悩ましい表情を浮かべた。

9月21日に日銀が新たな金融政策の枠組みとして「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を公表してから1カ月余り。国債市場の参加者にとって、この1カ月は文字どおり暗中模索の30日間だった。