有料会員限定

ディズニー商店はこうして巨大メディアカンパニーになった 始まりは小さなスタジオ

✎ 1〜 ✎ 14 ✎ 15 ✎ 16 ✎ 最新
拡大
縮小

特集「ディズニーの正体」の他の記事を読む

ウォルト・ディズニーが始めた小さなアニメーションスタジオが現在のような巨大メディアに至るまでには、どのような変遷があったのだろうか。それを明らかにするために、便宜上三つの時期に分けて見ていこう。

ウォルトは1901年シカゴに生まれる。その後、家族はマーセリンに引っ越し、さらにカンザスシティに移り住んだ。ウォルトはこの都市で弱冠22歳ながら、最初のアニメーションスタジオ「ニューマンズ・ラッフォグラム」を設立した。これが第1期の始まりだ。ところが、このスタジオは作品こそ作るものの劇場になかなか配給されず、利益も上がらず、1年で倒産してしまう。

夜逃げ同然でロサンゼルス近郊のバーバンクに居を移したウォルトはここで幸運に恵まれる。カンザスシティ時代に作った短編アニメーション『不思議の国のアリス』がニューヨークの配給会社に認められ、制作依頼を受けたのだ。ウォルトはこれに応えるべく、たまたまバーバンクにいた兄のロイを引き入れ、倒産後1年にして新スタジオを立ち上げた。これが「ディズニー・ブラザーズ・スタジオ」だ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
ディズニーの正体
オリエンタルランド、独り勝ちゆえの悩み
東京ディズニーリゾート
ディズニー日本法人のトップに聞く最新戦略
日本市場はこう攻める[ディズニーとジブリ]
日本市場はこう攻める[キャラクター]
提携企業から見たディズニー
日本市場はこう攻める[オトナ市場]
日本市場はこう攻める[ケータイ]
日本市場はこう攻める[テクノロジー]
日本市場はこう攻める[ローカル化]
▶︎▶︎Part2 日本市場はこう攻める [マーケティング]
BSチャンネル数拡大の中
グローバル展開で見せた現地対応の妙
米国テレビ業界最新事情
始まりは小さなスタジオ
▶▶PART1 巨大メディア企業の戦略
[INTERVIEW]ディズニー/ABCテレビジョングループプレジデント
知られざる世界企業の全貌
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内