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不動産購入後を左右する管理会社の賢い使い方 空室・滞納リスクにはどう対応すればいいのか

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イラスト:熊野友紀子

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不動産投資において購入後の大敵ともいえるのが、入居者が集まらない空室と、家賃が支払われない滞納だ。自ら物件を管理しないかぎり、賃貸管理会社に入居者の募集・審査や家賃の集金代行などを依頼することになる。ただ管理会社の選び方を誤ると、空室と滞納の2大問題を自ら招きかねない。

「待てど暮らせど部屋が埋まらない。家賃収入がないままローン返済が始まって、かなり焦った」。そう振り返るのはサラリーマン兼業投資家の辰実健さん(36。仮名、以下同じ)。今年2月から5月にかけての経験を語ってくれた。

付き合いで選んだ結果 4カ月間空室に苦しむ

辰実さんは約1億円を投じて今年2月、神奈川県内にアパート1棟(10戸)を建築した。賃貸市場は春に繁忙期を迎えるが、2月ならまだぎりぎり入居者募集も間に合うとの算段だった。管理会社は自ら探したのではなく、知人から「ここにしてやってくれ」と付き合いで頼まれた会社だった。

ところが入居者は一向に決まらない。やがてアパートの引き渡しを終え、月30万円強のローン返済が始まった。辰実さんはほかにも投資物件を保有しており、そこからの賃料収入があるとはいえ、さすがに月30万円は大きな痛手。しかも募集のための広告費も支出する必要がある。

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