このままでは名門証券の地盤沈下は止まらない

山一証券を襲う重大疑惑の真相

92年1月の改正証取法施行後も山一証券は損失補填を行っていた。この疑惑をどう拭うのか

山一証券は4月15日、創業100周年を迎えた。この伝統ある証券会社に重大疑惑が浮上している。

1991年、証券業界は損失補填問題に揺れた。しかし、このスキャンダル発覚以降も、証券会社にはいわゆる“飛ばし”疑惑が根強く、さまざまな噂が飛び交っていた。

特に最近になって、山一証券に対する疑惑が再び報道されるようになったのは、3月18日の役員の人事異動を発表してからだ。

行平次雄会長と三木淳夫社長が留任する一方で、専務以下11人もの大量の役員が退任するという異例の人事が発令されたのである。以前から、若返り人事を推進するといってきた山一証券だが、ある関係者は「本来100周年を機に役員も若返りを図るのでは、と思っていたが、今回の役員人事はある意図をもって行われたもの」と見る。

さらに「噂される“飛ばし”の密室処理に深くかかわっていた役員は残っている。100周年を迎えるに当たって、過去を清算したほうがいいと主張していた何人かの役員は左遷された」ともいう。