「育児だから時短勤務なんて、周りに『私、働きません』って、言ってるようなもの。制度に乗っかって甘えてばかりじゃ、戦力にはならない」 あるサービス業の営業部門で課長を務める、横田香さん(仮名・43)はそう憤る。実は横田さん自身が小学生の2児を育てるワーキングマザーだ。夫、保育園、ベビーシッター、区のファミリーサポート……あらゆる助けを利用し、カネを使い、並の男性社員を蹴散らす出世をしてきた。いわゆる「バリキャリ」なママだけに、「ゆるキャリ」ママの生ぬるさが看過できない。

「私は月170時間労働でも成果を出した。でもゆるキャリママは生産性を上げる工夫もせず、ハナから『帰ります』。育児中だから、業務を緩やかにしてもらうのは当然の権利、と思っている。本音を言えば、ウチの課から出てってほしい。でも会社は、メディアの『女性に優しい会社ランキング』みたいな順位を気にして、『彼女を残留させろ』の一点張りなんです」 実は横田さんと似た悩みを持つ女性は少なくない。あるメーカーの女性副参事、重田由紀子さん(仮名・38)は、ゆるキャリママの権利主張が悩みの種と漏らす。