[ポイント1]
6月にCEOになった時より1年前の社長就任時のほうが心境の変化は大きい。会長のやり方が全体最適でないときもあると思っていた。

[ポイント2]
販売店との関係がドライになる部分も出てくるが、スズキの規模ではウェットな部分も残る。息子に跡を継がせようとは思っていない。

 

 

まじめで誠実。鈴木俊宏社長の人物評は一致している。強烈な個性で放言も多い鈴木修会長に比べた線の細さをも意味している。カリスマ後の経営を担う覚悟とは。

すずき・としひろ●1959年生まれ。83年東京理科大学大学院卒、日本電装(現デンソー)入社。94年スズキ入社。磐田工場長や米GM駐在などを経て2003年取締役、11年副社長。15年に社長就任、16年6月からCEO職も。(撮影:尾形文繁)

38歳対1歳の差がある。追いつけと言われても

──社長就任から1年後、CEO(最高経営責任者)にもなった。何が変わりましたか。

心境の変化はない。それは会長がいるからというのもあるかもしれないが、CEOになったから力が入るというものではない。自然体でやればいい。

昨年、副社長から社長になったことのほうが違いは大きい。いろんな場で社長として話をする。自分が思っていることをどれだけ発信できるか。今までも考えていなかったわけではないが、もっとわかる言葉で伝えないといけないと感じている。