9月8日、在日米国商工会議所主催の講演会で、中曽宏日本銀行副総裁は「金融緩和政策の総括的な検証に向けて」と題した講演を行った。

質疑応答で「物価上昇率2%を実現したらどうするのか」という質問が出た。金融緩和の正常化(出口)について問われたのだ。

これに対して中曽副総裁は、「目標に到達したらシャンパンやおいしい日本酒を買うかもしれない。その対価は喜んで支払って、お祝いしたい」と流暢な英語でジョークを述べ、聴衆の笑いを誘った。その後にこう付け加えた。「一貫して(金融緩和の)正常化を念頭に置いて臨んでいる。日銀スタッフはその能力を十分に備えた人材だ」。

出口の話は時期尚早 政策委員が損失を計算

金融緩和で長期国債の膨大な買い入れを続けた結果、日銀の保有残高は直近で約340兆円と「量的・質的金融緩和」を開始する前の3倍強に膨れ上がった。仮に物価目標を達成した場合、今度は、出口で抱え込んだ巨額の国債をどうするのか。市場関係者にはこうした懸念がある。