書店のビジネス書コーナーに居並ぶ「ハーバード」を冠した本は、とうに“賞味期限切れ”なのだという。2008年の金融危機を機に米ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)は深く自省し、大きな教育改革を断行した。その改革の申し子こそ、日本の東北を舞台にしたジャパンIXP(Immersion Ex‐perience Program)、直訳すれば(東北で)「どっぷり現場につかって経験して学ぶプログラム」だった。

ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか―――世界トップのビジネススクールが伝えたいビジネスの本質
ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか―――世界トップのビジネススクールが伝えたいビジネスの本質(ダイヤモンド社/312ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──その改革、初めて知りました。

ビジネススクールは社会が求める人材を本当に育成できているのかという疑問が、実業界で高まっていました。08年はHBS100周年の年でもあり、ここであらためてビジネススクールのあり方を考え直そうというプロジェクトが立ち上がりましたが、そこで世界金融危機が起こります。その張本人たちの多くがHBSの卒業生という、危惧していたことが現実になってしまいました。

ハーバードの深い自省 知識偏重から心技体へ

──ケースメソッドが代名詞の、資本主義の総本山がHBSでした。