有料会員限定

高校野球の審判も大変だ 無報酬、仕事との両立、高齢化…

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

野球では、微妙な判定が試合の流れを変えてしまうことがある。特に接戦ではストライク、ボールの判定一つが勝敗を分けかねないだけに、審判に対する選手の信頼は不可欠だ。精神面で動揺しやすい高校生ならなおさらで、「今のはストライクじゃないのか」など判定への疑問が続くようだと、本来の力を発揮できなくなる。

こうした重責を担っている審判とは、どんな人たちなのだろうか。高校野球の審判になるには、まず都道府県の高等学校野球連盟に登録する。その後、講習や練習試合などで経験を積んだうえで公式戦デビューとなるが、「2〜3年で夏の地方大会に出られれば早いほう」(審判経験者)だという。審判を目指す人の多くが高校野球経験者だ。

資格は必要ないが、『高校野球審判の手引き』には審判の要件として「優秀な審判技術の持ち主であると同時に、高校野球らしさを正しく教える指導者でなければなりません」と書かれている。

高校野球に詳しい中島隆信・慶応義塾大学教授によると、「高校野球の審判は判定を下すだけの存在ではなく、高校生らしくスポーツマンシップにのっとってプレーしているかをチェックする役割」だという。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内