有料会員限定

頼みの綱も茨の道 電池、住宅、介護…

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
拡大
縮小

赤字や低採算事業の改善が急務のパナソニックだが、片や成長エンジンの点火も欠かせない。従来から期待を集めるのが車載分野と住宅分野である。2015年度の売り上げ規模はどちらも約1.3兆円。18年度にはそれぞれ2兆円、1.6兆円への成長を見込んでいる。

「『モデル3』用の電池に関して、パナソニックとのみ話を進めていることをはっきりさせておきたい」

6月初旬、米国の電気自動車ベンチャー、テスラモーターズのイーロン・マスクCEOは、最新車種・モデル3に搭載するリチウムイオン電池の供給について韓国サムスンSDIと交渉しているとの一部報道を、ツイッターで真っ向から否定した。

これまで一部の補修用電池を除き、テスラに電池を独占供給してきたのはパナソニックだ。モデル3においてもその信頼は揺るがない、との姿勢をマスクCEOは強調した。

パナソニックがテスラに供給するのは円筒型リチウム電池「18650」。もともとノートPC用だったが、テスラが電気自動車用に初めて採用した。同車の底面には18650が約7000本敷き詰められている。3月末に予約を開始したモデル3にはすでに40万台の予約が殺到。パナソニックも恩恵を享受できそうだ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内