イスラエルのネタニヤフ首相は世論の予想を覆してみせた。選挙前の数週間から数日間、イスラエルでは彼が敗北するとの見方が大勢だった。が、投票から数時間後、ネタニヤフ首相のリクード党と、最大のライバルのヘルツォグ氏が率いる中道左派のシオニスト連合は、出口調査ではほぼ互角だった。さらに結果はリクード党の大勝利だった。勝ち取ったイスラエル国会議席は、シオニスト連合の120議席中24議席に対して、リクード党30議席であった。ネタニヤフ首相は何ら問題なく右翼の連立政権を立ち上げることができる。

イスラエルの右翼政党の支持基盤は正統派および超正統派のコミュニティや、西岸地区入植者、そして大部分のセファルディ系およびロシア系のコミュニティだ。過去20年間の中道左派による選挙の勝利は、安全保障に重きを置いた強力な指導者の下で収められている。

イスラエルの有権者は、数々の敵の脅威にさらされている。イランとその核政策、ヒズボラとハマスとそのミサイル、イラクやシリアなどの国家の破綻の中での「イスラム国」の台頭。こうした背景では現状を擁護するほうが、領土の譲歩を含む和解を提唱するより容易だ。