中国経済が苦況に立たされている。数十年間にわたりGDPの2ケタ成長を続けてきたが、今や停滞を余儀なくされている。かつて途上国の手本ともてはやされたが、経済システムは硬直化し、国民も不満を募らせている。「チャイニーズドリーム」はただの夢だったのではないかと不安に感じているのだ。

もはや既存の政策の組み合わせだけでは、課題を解決することはできない。より抜本的な改革に踏み出すべきであろう。そこでは長期的な目標のために、短期的な成長スピードを犠牲にする覚悟も必要だ。

中国にとって経済的に深刻なリスクとなっているのが、外交上の課題である。

たとえば南シナ海において、中国は自らの主張を通そうと「核心的利益(その追求のために武力の使用も辞さない利益)」という言葉を使用している。しかし、これは明らかに南方の近隣国への侮辱である。

中国の政府関係者は、自国こそが同地域で虐げられていると主張している。たとえば、ベトナムとの争いを避けるために漁船団を引き揚げさせたところ、中国が放棄した海域の権利をベトナムの漁師が主張してきた、などと言い張っている。