「金融恐慌」が現実味を帯びてきた。創業100年、四大証券の一角を占める山一証券が姿を消す。負債3兆円、連結ベースでは実に5兆円の空前の大型倒産が現実のものになった。しかも、市場は冷酷にも次の「生け贄…

1997年12月6日号
名門・山一がついに力尽きた。「飛ばし」による粉飾は限界だった。自主廃業という敗北。しかし、真に負けたのは大蔵行政そのものだ。
(本誌:金融問題取材班)
「金融恐慌」が現実味を帯びてきた。創業100年、四大証券の一角を占める山一証券が姿を消す。負債3兆円、連結ベースでは実に5兆円の空前の大型倒産が現実のものになった。しかも、市場は冷酷にも次の「生け贄…