東京・秋葉原の磯丸水産の店舗。昼時は海鮮丼目当ての客が目立つ(撮影:尾形文繁)

居酒屋にとって忘年会シーズンの12月は1年の中で最大の稼ぎ時。そんな師走の繁忙期に、新たなプレーヤーが株式市場に参入した。

関東圏中心に約120店の居酒屋を展開する、SFPダイニングが12月16日、東証2部に上場した。幅広い業態を運営する同社だが、中でも最大の成長ドライバーと位置づけるのが、魚介類を浜焼き形式で提供する「磯丸水産」だ。

2009年2月に東京・吉祥寺で1号店が誕生した磯丸は、年間10程度の出店ペースで店舗網を拡大してきた。14年12月末で磯丸の店舗数は87。前年度のSFPの売上高200億円のうち、実に64%を磯丸事業が占めた。

ここまで磯丸が拡大した理由の一つが原則24時間営業という点だ。「都心店には、飲食店や病院などで夜間に働く方が明け方に訪れる」(佐藤誠社長)。一方、休日の昼間は海鮮丼を目当てにするシニア客に加え、夜間より安価に設定したアルコール類を目当てにした若い客でにぎわう。こうした“二毛作戦略”も奏功し、14年9月期の磯丸の売上高は前期比70%増を達成した。