ニッポン放送は横浜ベイスターズの30.8%、フジテレビはヤクルトスワローズの20%を持つ。「たまたまついてきた。運命でしょう」と堀江社長。この日はノーネクタイながらジャケットにシャツ(撮影:大隅智洋)

奇襲作戦は完全に成功した。

2月8日、ライブドアはニッポン放送の株式の35%を取得したと発表した。7日までにライブドア本体で5.4%までニッポン放送の株式を買い進み、8日早朝、時間外の市場取引によって子会社を通じて29.6%を買い付け、筆頭株主に躍り出た。

同日、ユーロ円建て新株予約権付き社債による800億円の調達も発表している。資金の大部分をニッポン放送株の取得に充てる。大株主50社程度に買い取る意向を伝えており、今後も保有比率引き上げを目指す。

記者会見の席上、なぜニッポン放送だったのかという質問に堀江貴文社長は「なぜフジテレビか……」とポロリ。この言葉を待つまでもなく、ライブドアの狙いがフジテレビジョンにあることは明らかだ。

持ち株比率が3分の1を超えたことで、ライブドアはニッポン放送の株主総会で経営の重要事項に対する拒否権を発動できる。ニッポン放送が22.5%を持つフジテレビだけでなく、産経新聞社などフジサンケイグループにも一定の影響力を持つことになる。