美術史家 ソフィー・リチャード氏に聞く 『フランス人がときめいた日本の美術館』を書いた

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フランス人の著者が驚くほどレベルの高い美術館が多い日本。ところが、そのほとんどが外国人には知られていないという。

フランス人がときめいた日本の美術館
フランス人がときめいた日本の美術館(集英社インターナショナル/144ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──東京・代官山にある旧朝倉家住宅がお好きだそうですね。

この本を書くきっかけとなった特別な場所です。代官山というトレンディな街の中に、突然現れるポケットのような場所。美しい庭園に恵まれたとても静かな場所なのに、ほかの美術館のように何時間も並ぶ必要がない。実は偶然見つけたのですが、まだ情報がないために、私たちが知る由もないこんな場所が日本には多くあるのではないかと思いました。

その後、幸運なことに(ベネッセホールディングス最高顧問の)福武總一郎さんに話を聞く機会があり、瀬戸内海の直島にも二度訪れてその体験を記事にしました。旧朝倉家のような古いものから直島のような場所まで、日本には書く題材が山ほどある。ただ日本人は当然、こうした情報は知っているだろうから、最初から外国人向けに書くつもりでした。

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