有料会員限定

自動運転の普及が決め手に 日本に「ライドシェア」はいつ到来するか

✎ 1 ✎ 2
拡大
縮小
欧米ではタクシー事業者の「反ウーバー」デモが起きている(写真はカナダ・トロント)(ロイター/アフロ)

特集「日本交通 異色タッグの勝算」の他の記事を読む

「いずれ自動運転の時代になれば、タクシー会社の車だろうが自家用車だろうが、乗客にとっての価値はさほど変わらない」

日本交通の川鍋一朗会長は、数十年後に到来するであろうライドシェア時代を見据え、着々と対策を練っている。

海外では、地元タクシー業者による「反ウーバー」の大規模デモが複数の地域で巻き起こるほど、差し迫った脅威として意識されている(→関連記事)。日本でも今年3月、全国自動車交通労働組合連合会が主導し東京・日比谷公園で「反ライドシェア」のデモが行われた。ただ実際は、日本ではまだライドシェアを可能にする法整備さえなされていない。

特区はライドシェアではない

ウーバージャパンは5月、京都府京丹後市で「相乗り乗車」をスタートさせた。これを一部メディアがライドシェアとして報じたが、正確に言えば法的に認められた自家用有償旅客運送制度を活用したサービスにすぎない。タクシー事業者が存在しないような過疎地に限り、NPO法人などの事業者が、対価をもらって自家用車で人を運ぶことを認める仕組みだ。国土交通省も「あくまで自家用車の活用の範囲。ライドシェアとは異なる」と説明している。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内