4月に行われた、北海道の衆院補欠選挙では野党統一候補が、自民党候補者を追い詰めた(時事)

衆参ダブル選挙になるかどうかは、この文章が読者の目に触れる頃には決着しているだろう。ここでは一応、参議院選挙単独で行われることを前提に、その戦いの構図について考えてみたい。

内閣支持率と自民党の支持率はいずれも高い水準で安定している。サミット開催国の指導者として、安倍晋三首相がパフォーマンスを繰り広げた直後というタイミングもあり、自民党にとって基本的に有利な選挙である。民進党にとっては、結党以後も認知度は上がらず、指定席を得てきた三つの2人区が定数是正で1人区になることも加わり、不利な情勢である。

自民党にとって、唯一の不安材料は1人区における野党協力の影響である。32のすべてで、野党統一候補の擁立が実現する見込みだ。これは参議院選挙史上初めてである。野党結集をもたらしたのは、昨年夏の安保法制反対運動を戦ったさまざまな市民運動の圧力である。代表的な団体である「SEALDs(シールズ)」は、昨年9月19日に安保法制が成立した直後から、今年の参院選を見越して「野党は共闘」「野党は頑張れ」とコールしていた。安保法制に反対した市民にとって、院外での運動には限界があり、次は国政選挙で与党の議席を減らさなければならないことは自明であった。