善意の結果、不正につながったのであれば処分は人情的に、と言うスズキの鈴木修会長。どうやら、国民一般とは違う企業文化があるようだ(撮影:尾形文繁)

三菱自動車の燃費データ偽装問題は、軽自動車大手のスズキに波及したことによって、位相が異なる問題になりつつある。〈スズキは(5月)18日、国の規定と異なる不適切な方法で車の燃費試験データを測定していたと発表した。現在販売する全16車種の計213万台が対象。鈴木修会長が国土交通省に報告し、記者会見で「定められた通りの測定方法を用いていなかった」と謝罪した。/16車種は「ワゴンR」「アルト」「スイフト」などで、台数にはマツダ、日産自動車、三菱自動車にOEM(相手先ブランドによる生産)供給する車も含まれる。スズキが燃費値を測り直したところ、カタログ値との隔たりは少なかったとして、生産や販売は続けるという。〉(5月19日付「朝日新聞」朝刊)

朝日新聞の記者は比較的抑えた筆致で記事を書いているが、スズキが販売する全車種213万台について、国の規定を守らない不適切な手法で燃料試験データを測定し、そのデータを基にして自動車を販売していたというのはかなり深刻なスキャンダルだ。