東京 急増する訪日外国人客

世界の高級ブランド店が軒を連ねる東京・銀座の並木通り。1月のある日、米ハイアットグループの新ブランド「ハイアット セントリック」の開業予定地から、つち音が聞こえてくる。そこから徒歩2~3分、数寄屋橋交差点近く、晴海通りに面する敷地からも土煙が上がる。不動産会社ヒューリックが手掛ける「ゲートホテル銀座」の建設工事も始まっているのだ。

どちらも2018年の開業を予定する。高級ホテルが集中する東京駅周辺や銀座・大手町地域を中心に、20年の東京五輪を前に新規ホテルの開業計画が目白押しとなっている。

背景にあるのが、国内の宿泊客数が右肩上がりであることだ。シニア層を中心とした国内旅行客数が堅調なことに加えて、インバウンド(訪日外国人客)が急増。国内の都市部や観光地域などでは、ホテルの供給が追い付かない状況が続いている。

特に訪日外国人がのべ宿泊者数の約3割(15年10月で31.3%、観光庁調べ)を占める東京都内では、客室稼働率が単月で80%を超えたのが、15年1~10月のうち8カ月にも上った。客室稼働率が80%を超えるということはほぼ「常時満室」といってもいい。稼働率が高まったことで、客室単価も上昇している。