かつて1億円で取り引きされた横浜市の庄戸は今や1区画あたり2000万円台でしか売れない

横浜市栄区庄戸(しょうど)。1970~80年代に、大手不動産会社によって分譲された敷地面積80坪程度の一戸建ての住宅地だ。

かつては政治家や大企業の役員が住み、バブル期の90年代初頭には1億円の販売価格をつけたこともある。都心へ通勤するには最寄りのJR根岸線・港南台駅までバスで15分。都心までのトータルの所要時間は1時間半程度だ。

庄戸の人口は15年前と比べ2割減少した。港南台駅と庄戸地区を循環するバスの乗客は8割が高齢者。かつて庄戸で一軒家を購入した人は団塊世代より少し上の世代が多く、現在は世帯主の多くが75歳以上だ。子どもの多くは別に家を持ち、実家に住んでいる人は少ない。

それでも庄戸中学校の廃校が検討され始める3年ほど前までは、庄戸は1区画3000万円台で取り引きされていた。だが今や成約に至る案件は2000万円台半ば。地元の不動産屋は「売るには非常に不利な地区。1年くらい売れていない物件も多い」と明かす。