積もりに積もった実家の荷物。親世代はなかなか捨てられない

衣類・小物

玄関を一歩入ると、廊下は通信販売で買った衣類が未開封のまま積み上げられて迷路のよう。ソファの上にもベッドの上にも収納しきれなくなった衣類が積み重なっている。その山をかき分けてたどり着いたタンスの奥から三十数年前に大流行したブランド服やかび臭い着物が出てきた──。実家の片付けに出向き、衣類・小物類の多さに愕然とする人は少なくない。

すぐさまこの山を切り崩そうとした子どもが直面するのが、親の「もったいない精神」だ。物のない時代を生きてきた親世代は、物を捨てることに罪悪感を抱きがち。どんなに流行遅れでも古ぼけていても、まだ着られるなら捨てずに取っておく。その一方で、流行の服は、通販で自宅に居ながらにして手に入る。どんどん入ってくるのに一向に出ていかない、その結果が膨大な衣類の山なのだ。

この山の中から、何を残し、何を捨てるか。「着る」か「着ない」かだけでは決められないのは明らかだ。親自身だって、自分がもう二度と身に着けることがないことはわかっている。にもかかわらず捨てられずにいるのだから。