ゼネコン鹿島、DXで狙う建設業界の「地殻変動」 社長直轄の戦略部隊がDX化を牽引

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鹿島は建築工事などすべてのプロセスをデジタル化する(鹿島提供)

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「この工事は絶対にとりたい」

スーパーゼネコンの鹿島ではいま、営業本部からこのような報告が上がってくると、BIM推進室がフルサポートする態勢になっている。

BIMとは「ビルディング・インフォメーション・モデリング」の略。建物の企画・設計段階から施工、完成後のイメージを3次元画像で映し出し、情報共有とコスト削減などにつなげることが可能になる技術だ。

鹿島は2017年からBIMをフル活用して情報をデジタル化し、設計・施工図を着工前までにまとめあげる手法を「仮想竣工」と名付け、本格的に展開している。2020年からはこの仮想竣工を発展させ、大型プロジェクトにおける入札支援に生かしている。

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