東北新社、接待だけじゃない「課題山積」の実像 実はCMと字幕・吹替でも大手、コロナ直撃で苦戦

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渦中の東北新社とは、そもそもどんな会社なのか(写真:共同通信イメージズ)

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CM制作や衛星放送の会社として、業界では著名な「東北新社」が揺れている。菅義偉首相の長男で同社社員の菅正剛氏らによって、総務省の官僚が高額な接待を受けていたことが判明したためだ。

同社は衛星放送チャンネル「スターチャンネル」や「囲碁・将棋チャンネル」などを運営しており、放送に関する認可などを行う総務省にとっては「利害関係者」となる。そうした利害関係者から金銭・物品の贈与や接待を受けることを禁止している国家公務員倫理法に抵触することは明らかだ。

同社は接待問題の特別調査委員会を設置するとともに、2月26日には接待に関わった役員を解任。加えて、接待に同席する機会があったという二宮清隆社長は責任を取って辞任することになった。後任には副社長の中島信也氏が就任した。

CM制作では業界大手、音声字幕も

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